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中小企業は「叩き台を作る人」が圧倒的に足りない

更新日時:2025.07.30
カテゴリー:Blog

会議には「叩き台」が要る

どの会社でも毎日のように会議が行われていると思います。

会議では議題があって、その議題に沿って担当者から報告や提案が行われ、それに対して参加者が意見を述べることで議論が進んでいく。

ですから会議には「議題と報告と提案」が必要で、それがなければ議論のしようがないわけですね。

この議題と報告と提案を持ち込むのが「叩き台」です。

受注が減っている営業部隊において、「受注改善に向けて」という議題と、「なぜ受注が減っているのか」の報告と、「どのように現状を改善していくべきか」の提案をセットで持参するというイメージです。

「叩く」ことは誰にでもできるが……

会議に持ち込まれた叩き台。これを叩くのは非常に簡単で、誰でもできます。叩き台にはだいたいいくつもの突っ込みどころがありますから、いくらでも指摘できる。

もちろん、叩かれることでそのアイデアも、また持ち込んだ担当者も鍛えられるわけですから、一定の突っ込みは大切です。

ただ、叩いて指摘だけしていても物事はカタチになりません

会社として大切なのは、完璧で穴のない企画アイデアではなく、デコボコなアイデアでいいからそれを実行してカタチにし、実際に売上を生み出すこと。そしてそこから利益を獲得することです。

「叩き台を作れる人」を育てよう

絶えず新しいアイデアを企画・実行して売上と利益を生み出す会社になるには、この「叩き台を作る人」と「叩くだけの人」の比率を変えていかなければなりません。

「叩き台を作る人」を、社内に1人2人と増やしていく必要があるわけです。

そのためには、どんなアイデアでもどんなクオリティでも、まずは否定しないこと。叩き台を持ち込んでくれたこと自体を賞賛し、今後もそれを続けてほしい旨をきちんと伝えること。

その上で、あくまで「実行して成果を生み出すこと」が目的であることを明確に宣言し、その成功確率を高めるためにフィードバック(指摘)も必要であることを説明する。

中小企業であれば、この一連のアナウンスを社長自身が行なうべきでしょう。社長が新しいアイデアを歓迎し、健全な意見交換を推奨する姿勢をきちんと示すことが重要です。

まずは1つでも、叩き台を「実行」する

もう1つ大切なのは、会議に持ち込まれた叩き台をしっかり実行すること

施策として実行が為されなければ、結局言いっぱなしの机上の空論として風化していってしまいます。

2度3度とそれが続けば、「うちの会社ではアイデアを挙げても実現されない」という空気が固まってしまう。これは避けなければいけません。

社長から見て稚拙なアイデアに思っても、最低限のリスク箇所をクリアしたものは、どんどんやらせてみる。10のうち9つは失敗するでしょう。それでもいいのです。会社として致命的なダメージにならないものであれば、どんどん奨励して実行させていきましょう。

そうやって少しずつ、叩き台を作る人を増やし、実行事例を作り、そこから成果を生み出していく

その起点となる「叩き台を作れる人」が、恐れず行動できる風土を作り上げていきたいですね。

今は便利な時代ですから、生成AIを駆使すれば叩き台を作ることも難しくありません。忙しく現場を回っている若手社員でも、ChatGPTやGeminiを使ってスキマ時間に新しい施策の叩き台を作成することは十分可能です。

AIのような最新テクノロジーも社内に開放しながら、「アイデアをどんどん実行する組織」を実現していきましょう。

本日は以上になります。

株式会社FooLaiBo
三浦 隼

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