中小企業の新規チャレンジにはマニュアルが必要
多くの人は「やり方」が決まっていないと動けない
創業社長をはじめ、経営者の皆さんが見落としがちな事実があります。
それは「多くの従業員は、物事の”やり方”が決まっていないと行動できない」ということ。
独立起業して会社を興した創業者や、2代目3代目としてトップ営業しながら会社を伸ばしている経営者さんにとっては、「何もないところから行動して成果を出す」ことは当たり前の習慣でしょう。
でもこのような方々は少数派です。世の中の多くの人には、ゼロから行動するということは当たり前ではないのです。
やり方は「マニュアル」で統一できる
だから、業務には通常、マニュアルがつきものです。
高いクオリティで作られたものから、先輩の手書きメモまで、形式はさまざまですが「やり方」の手順書が大抵の仕事には存在するわけです。
もちろん昨日のブログで書いたように、中小企業の仕事にはマニュアルがない、属人化した業務も少なからずあります。
それでも、大体の仕事には、やり方を示した何らかのドキュメントが存しているでしょう。
これらのマニュアルによって、「ゼロから行動するのは難しい」「やり方がわからないと動けない」という人も、安心して行動することができるんですね。
新しいことを始める時こそマニュアルが必要
会社を取り巻く状況は日々変化しますから、状況に応じて「新しい運用を取り入れよう」とか「新製品を売り出そう」といった新規施策がスタートすることと思います。
そうした「新しいことへのトライ」の際にこそ、マニュアルがあるべきです。
「新しいチャレンジをするのにマニュアルだなんて、全然フロンティア精神がないじゃないか!」
と憤る社長さんもいるかもしれません。
でも思い出してください。多くの人にとって「新しいことをゼロから始める」のは簡単ではないのです。
新製品を作ったからといって、「さぁお客様のところに行って紹介してきてくれ」と言われても、指示されたほうは「どう紹介すればいいんだよ…」と困ってしまうはず。
この場合には、新製品の特徴を記したカタログや紹介資料、それから簡単なトークスプリクトやお客様へのヒアリング項目リストなどがあると良いでしょう。
これらのツールがここでいう「マニュアル」になります。
マニュアルはラフに、ExcelやWordからでOK
「マニュアルを作る」というと、必要以上に身構えてしまうケースを見かけます。
パワーポイントでしっかりしたデザインで作らなければ、とか、誰が見ても穴のない完璧な内容にしなければ、といった具合ですね。
そのように構えてしまうと、結局作るのが重たくなってしまい、誰もマニュアルを作成せずに時間だけが過ぎてしまいます。
マニュアルは完璧な内容である必要もありませんし、見た目にもこだわらなくて大丈夫です。
大切なのは、従業員の皆さんが「動き出しやすい」環境を用意してあげること。先ほどの新製品販売の例でいえば、製品の特徴と簡単なトーク例が書かれていればいいのです。
見栄えも凝る必要はありません。WordやExcelに箇条書きでOKです。今なら生成AIを使えば比較的簡単に作ることもできます。
それらの情報をもとに行動できるなら、それは立派なマニュアルです。
「多くの人はやり方が示されないと動けない」ということと、「シンプルでいいからやり方のマニュアルを用意してあげる」こと。この2点が重要です。
新運用や新規施策など新しいことを始める場合にこそ、マニュアルをセットで用意して、スムーズなスタートを切りましょう。
本日は以上になります。
株式会社FooLaiBo
三浦 隼
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