社内に眠る「宝の山」
社内情報は宝の山
急成長しているスタートアップ企業や組織化が進んでいる大企業では、「ナレッジ共有」が当たり前に行われています。
ナレッジとは、業務に関する知識・情報のこと。
経理や総務の業務マニュアルから、営業の商談の運び方、メールの定型文や書面の雛形などもナレッジに含まれます。
要するに、業務のやり方についての社内情報です。
営業部を例にとると、隣の営業チームが何をやっているのか、同じチームのAさんとBさんがそれぞれどんなやり方でアポをとり、資料を作り、提案を行なっているか。
そういった情報が、中小企業だと驚くほど共有されていなかったりします。
もし10名の営業マンがいたら、それぞれが異なるトーク展開やアポの打診方法、ヒアリングリストや資料のテンプレートを持っている可能性がある。
それらをすべて吸い上げて、交換して、時にミックスさせれば、即座に10通り以上のノウハウを共有して互いに使うことができます。そうすれば、アポ率や案件化率、受注率など大きく改善できる可能性があります。
つまり、社内にすでに存在しているノウハウは宝の山。これを掘らない手はありません。
ナレッジ共有は簡単
ナレッジを掘り出して共有することを「ナレッジマネジメント」と呼び、関連するツール(ナレッジマネジメントツール)もたくさん存在します。
ですが、はっきり言って、中小企業においてはそんなツールは必要ありません。ExcelやWord、あるいはすでに使っているポータルページツールなどで問題ないです。
ナレッジ収集・共有・活用にあたって大事なのは、次の点。
- ドキュメント化する
会議でナレッジを語り合うのもいいですが、それだけだと蓄積ができません。ExcelでもWordでもスプレッドシートでもいいので、何らかのデータとしてまとめるのが有効です。体裁にこだわる必要なし。読み返せる形になっていればOKです - 定期的なリマインドの場を設ける
せっかく貯めたナレッジも、現場で見てもらえなければ意味がありません。現場は基本的に忙しいので、新しい情報をまとめてもなかなか閲覧はしないものです。
そこで、週次の営業会議や朝礼で必ずナレッジのドキュメントを投影して触れるとか、毎週社内メール/チャットで存在をリマインドするといった工夫が必要です。 - 使った成果を共有してもらう
何でもそうですが、成果が出ると分かると、みんな触り始めるものです。だから最初の成功体験が肝心。週次会議などで「あの提案ナレッジどう?誰か使ってみた感想を教えて」と水を向けてみる。
実際にアポが取れた、受注できた、などナレッジの成果が出ていればそれを褒め称えて、他のメンバーにも使ってもらいましょう。
完成はない。どんどん更新するもの
ナレッジ活用において陥りがちなのが「1回ナレッジを集めて満足」してしまうケース。
ナレッジはナマモノなので、どんどん新しいものが生まれてきます。3ヶ月も半年もメンテナンスをしないと、いつの間にか古びた内容ばかりになってしまう。そうすると誰も使いません。
だから定期的に手入れをしましょう。
月次の営業会議で、5分だけ時間をとってナレッジのドキュメントを全員で眺めてみる。古いものがあればその場で上書きしてしまえばOKです。
こうやって、常に鮮度を保つ工夫が大切です。
社内に眠る宝の山を掘り起こし、みんなで活用していきましょう。
本日は以上になります。
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