中小企業が取り入れたい「クイックダーティー」
スピードも大事、品質も大事、が理想だけど
お客様の社内会議に参加させてもらうと、「早く動こう」「でも丁寧にやろう」といった指示を上席のかたが飛ばしている姿を時々目にします。
スピードとクオリティを両立せよ、という指示ですね。
これをやられると、現場は混乱します。往々にして品質の基準というのは明文化されていないので、どれくらい丁寧に慎重にやればいいかわからない。
結果、まずスピードが落ちます。スピードと品質を同時に求められると、大抵の人は品質のほうに気を取られますので。
ただ、時間をかければ品質が上がるかというとそんなこともないのが仕事です。むしろラフでもいいから迅速に進めるほうが良いことも多い。
雑でいい、とにかく速く
コンサルティング業界には「クイック&ダーティー」という言葉があります。
直訳すると、雑でいいからとにかく速く、でしょうか。
例えば提案資料を作るという仕事の場合、とにかくまず、ラフでいいから初稿を作ってしまう。
どれくらいラフかというと、表紙・目次・内容・中表紙、などのページ構成が書いてあるだけ。これくらいでいい。
それを上司に見せて、構成が適切かをまず話し合う。話し合いの中で、どのページにはこういう内容を入れたいよな、とか、価格の情報は今回は入れずに行こう、といった具体内容もおのずと決まっていきます。
それをもとに2稿をまたクイックに作り、見せて、話し合う。
このサイクルをどれだけ速く、数多く回すかが重要です。回転数が多ければ、担当者の経験値が増し、品質は必ず改善されていきます。回転数こそが重要なんです。
中小企業こそクイック&ダーティーに行こう
したがって、回転数を増やすために、1回転あたりの時間を可能な限り短縮することが肝要です。
だからこその「クイック&ダーティー」なんですね。雑でいいからまず初稿を、バージョン1を、作ってくる。話はそこからです。
中小企業の場合、組織が小さいので社長や上席と現場の距離は近い。これは大企業にはない大きな利点です。
にもかかわらず「スピードも品質も追え」という指示を出してしまうと、せっかくのスピードが失われてしまう。
中小企業こそ「クイック&ダーティー」を取り入れて、部下からどんどんラフ案が出てくる状態を作りましょう。
そうやって仕事の回転数を上げていけば、施策の試行回数も増え、成功する確率も上がっていきます。
まずスピード。改善のサイクルを速めて、品質を上げていく。
ぜひ取り入れてみてください。
本日は以上になります。
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