中小企業は「最新AI」は追わなくていい
Opal、Agent Builder、Claude Skills、今月もNewトピックが目白押し
生成AIの世界はとにかく速い。圧倒的なスピードで新製品や新機能が登場します。
例えば以下は、直近1〜2週間で話題になったニュースです。
Opal
Googleが発表した、プログラミング不要でアプリ開発ができるAIツール。連続的な複数の作業工程を事前に設定できる、いわゆる「ワークフロー」を自然言語で構築できる点が特徴です。
Agent Builder
こちらはChatGPTのOpenAIがリリースしたツールです。厳密にはAgentKitというツールセットの中の1つという位置づけ。機能としてはOpal同様、連続的な作業工程のワークフローを手軽に構築できるというものです。
Claude Skills
Amazonが出資していることで知られるAnthropic社のClaudeに追加された新機能。ユーザが業務資料や手順書を「スキル」として登録することで、Claudeに読み込ませ、独自のワークフローを実行できるようになるツールとのこと。
他にも、GoogleのNotebookLMにスライド作成機能が実装されるかもというリークとおぼしき情報が流れるなど、毎度話題に事欠かない生成AI界隈です。
ちなみにですが、上記では共通して「ワークフロー」という単語が登場していますね。
ユーザから与えられた指示に単発の回答を返すのではなく、自律的・連続的に稼働する「AIエージェント」の概念が今年半ばから台頭しました。
このAIエージェントの企業実装の入り口として、複雑な業務を自動化する「ワークフロー型AI」がしばらく業界の注目テーマになっていきそうな予感です。
中小企業は「最新」を気にする必要はない
AIの最新ニュースを並べ立てておいて恐縮ですが、私たち中小企業においては、こうした最新の生成AIニュースを血眼になって追いかける必要は全くありません。
むしろ、追いかけない方がいい。
というのも、最新ニュースで取り上げられるAI機能というのは、ベータ版(テスト版)であったり、あるいは非常に技術的にマニアックなものであることが多いからです。
ひとつの知識として知っておく分には良いですが、いざそれらの新機能を「自社の業務」に導入しようとしても実現は極めて困難。
社内に大勢の開発メンバーを抱えていたり、外部ITコンサルティングファームや大手SIerに相談できる資金力のある大企業は別として、中小企業だと、どうやって導入すればいいかすら分からないことがほとんどだと思います。
そんなことに貴重な時間を割くより、オーソドックスな主流ツールを「普通に」使って、どうやって自分たちの業務を改善・効率化していくか。
ここに時間を投じるべきです。
ChatGPT、Gemini、Claude、それからNotebookLM。押さえておくべきツールはこれくらいでしょう。(MS Copilotも入るかもしれません。私はほとんど使っていないのですが)
次から次へと更新される「最新AIニュース」は横目で流し見する程度にとどめて、オーソドックスなツールによる、着実な業務活用に専念する。
これが中小企業のAI活用の必勝パターンです。
本日は以上になります。
株式会社FooLaiBo
三浦 隼
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