リーダーシップの定義はさまざま

本屋に行くと、リーダーシップに関する書籍がずらりと並んでいます。

それだけ、リーダーシップとは何か、を探し求めている人が多いのでしょう。

「リーダーシップとは何であるか？」と聞かれたら、色々な定義が浮かびます。

• 組織を率いる力
• ビジョンを描く力
• 責任を取る覚悟
• 嫌われる覚悟
• 数字を何としても達成する姿勢

ざっとこんなものが浮かびましたが、皆さんに聞けばそれぞれ様々なイメージを挙げられると思います。

何もない所から「具体的な未来」を描けるか

こうした中で、1つ、極めて具体的な「リーダーシップ」として最近感じたのは

「何もない所に『具体的な未来』を描いてメンバーを動かせる人」

これが1つのリーダー像ではないかと思いました。

例えば、社内でみんなが愚痴のようなボヤキのような発言をしているとする。

「うちの会社もそろそろAIを取り入れなきゃダメだろ」

こんな具合ですね。

これだけだとただのボヤキというか、言いっぱなしで終わってしまいます。ここから具体的なアクションにチームが傾くことはないでしょうから。

ゴールと道すじがイメージできれば、人は動ける

しかしここで、リーダーシップのあるAさんならば、

• 生成AIの世の中の動向や業界動向を調べ、まとめる
• その結果を踏まえて、自社の現状を評価する
• 「このままだとヤバイ。でもAIを導入すればこうなるかも」という希望ある未来のゴールを示す
• ゴールに到達するまでの「現実的な道のり（ステップ）」を高い解像度で組み立てる
• これらの内容を「当社のAI導入プラン」として、社内に説明する

という行動をとる。

この「プラン」を見せられたメンバーは、自分たちが到達しうる明るい未来（ゴール）と、そこに至るまでの具体的な道すじをイメージできます。

ゴールと道すじがイメージできれば、人は「やってみようかな」という気持ちになる。

そうした人が増えれば、それは組織のうねりになり、会社の変革へと繋がっていく……

この一連の流れの始まりは、もちろん「ゴールと道すじ」を示してみせたAさんの行動です。

つまりAさんのリーダーシップが組織を動かしたということになります。

演説のような、もっと抽象度の高い言葉語りで訴えかけるリーダーシップもあるとは思いますが、具体アクションによって成果がもたらされる「ビジネスの世界」においてはAさんのような、具体性を伴う形のリーダーシップはより一層有用であると思います。

本日は以上になります。

株式会社FooLaiBo
三浦 隼

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