「Veo3」に感じる動画生成AIの可能性
Googleがまたすごい生成AIを出してきた
5月下旬に、Googleが新しい動画AIツール「Veo3」を発表しました。
Googleはここ数ヶ月、GeminiやNotebookLMをはじめ、生成AIに関して精力的に新サービスや機能のリリースを続けています。正直これまでは、OpenAIのChatGPTやAnthropicのClaudeに話題性で劣後していた印象ですが、ここにきて一気にまくってきたという感じです。
今日ご紹介するVeo3もその1つで、冒頭に書いたように、動画を生成できるAIツールになります。
OpenAIの「Sora」とVeo3の違い
動画生成といえば昨年12月にOpenAIが発表した「Sora」が有名です。私も当時よく触っていました。最大20秒の動画を、簡単なプロンプトで作成できるツールです。
なおSoraは動画は作れるのですが、「音楽」までは作れません。これに対して、Veo3は音楽もセットで作ってくれます。作成できる尺は今のところ最大8秒のようですが、音楽も一緒に作ってくれるので、より動画らしい動画を簡単に作れることができます。
現在は、有料のProプランとUltraプランで利用可能。それぞれ、作成回数に制限があります。
私はUltraプランにしてみたところ、1日に5本まで作成できました(2025年6月16日時点の情報です)。
動画制作の素人でもそれなりの動画が作れた
とても偉そうに載せられるレベルではないのですが、「素人でもこれくらいのものが作れた」ということで、参考までに私の最初の作品を掲載させていただきます(笑)
いかがでしょうか?ちょっと中途半端な出来になっているものの、個々のオブジェクト(宝石や彫刻刀や指)のクオリティや質感、動きなどは相当なレベルだと思います。
私は「こんな動画にして」とシンプルな指示を打ち込んで2〜3分待っていただけ。それでこのレベルの動画が出来上がるのは、素直にすごいなと感じます。
今後もどんどんクオリティは上がっていく
ChatGPTをはじめどんな生成AIツールにも言えることですが、数ヶ月もすれば、その精度はどんどん向上していきます。
このVeo3も、秋口にでも改めて触ってみると、動画の精度や、尺の長さ、音楽のクオリティなどがまた進化していることでしょう。
そうなれば、例えば企業が自社の製品やサービスを紹介するショートムービーをかなりの自由度で作成できたりする可能性があります。
中小企業の場合、なかなか社内で動画制作ができる人材と時間を確保することは難しい。かといって、外部業者に依頼すれば結構な外注費がかかることになる。
そういった中小企業にとっては、こうした動画生成AIの進化は非常に歓迎すべきものかもしれませんね。
今はまだ動画生成AIを業務活用している企業はほとんどないと見ていますが、早晩この状況も変わってくるものと思います。
動画生成AI、要チェックですね。
本日は以上になります。
株式会社FooLaiBo
三浦 隼