完璧主義はやめましょう
更新日時:2025.05.20
カテゴリー:Blog
完璧を目指すとモノゴトが進まない
高いクオリティを徹底的に求める、1つのヌケモレも許さない、というのはプロフェッショナルぽい格好良さもありますね。
ただ、多くの仕事においては、こういう完璧主義は持たないほうがいい。
初めから完璧を目指してしまうと、仕事が前に進まなくなっちゃうので。
とくに経営者やマネージャーなど人の上に立つ人間がこのタイプに陥ってしまうと、その下の部下たちも萎縮して、疲弊して、組織が機能不全になってしまいがちです。
そこでおすすめなのが「バージョン」という考え方。バージョン0.6、0.7、0.8…みたいに進化していって、バージョン1.0でいったんの完成、というような。
例えば「来週訪問するA社さんへの提案書だけど、まずバージョン0.6くらいのものをラフでいいから作ってみて」と指示を出す。
これなら部下の人も、0.6くらいでいいのか、とハードルをあまり感じずに取り掛かれる。上司のほうも0.6くらいで出してくるだろうとわかってるので、いい意味であまり期待せずに待っていられる。
仕事はだいたい「始める時」が一番しんどいので、こうやってお互いにスタートの敷居を下げておけば走り出しやすいし、一度始まってしまえばあとはバージョン0.6を叩いて改善していけばいいのでどんどん仕事が前に進む。
いまの時代は生成AIもあるので、初動はChatGPTやClaudeに聞いてササッと案をまとめてしまってもいい。大切なのはスピードであり、最初の動き出しであって、クオリティは後から高めていけば良い。
「バージョン」は、社内でいろんなプロジェクトが停滞してる、という会社や組織にはとくにおすすめの考え方です。