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中小企業における新規顧客開拓の考え方

更新日時:2025.07.11
カテゴリー:Blog

中小企業の新規開拓は社長が率先しよう

「既存顧客からの売上が減少しているので、新しいお客さんを開拓したい」

という、新規開拓支援のご相談をいただくことが増えています。

中小企業、とくに営業担当者が数名ほどの組織の場合、新規開拓は必ず社長みずからが先陣を切ってやることです。

現場の担当者に「新規も探してこい」と丸投げしても、ほぼ100%、成果は上がりません。

これまで既存顧客のルート営業だけをやってきた担当者は、新規開拓のやり方もわかりませんし、そのための時間を捻出することもできません。

新規開拓は既存営業の5倍、むずかしい

「イチゴの法則」といって、新規開拓のコストは、既存顧客への追加提案よりも5倍ほどかかると言われます。それほど難易度が高いということです。

新規開拓をこれまでやってこなかった組織であれば、実際はもっとハードルが高いでしょう。

  • 新規で営業をかけるリストはあるのか
  • リストを作るにせよ、どんな業界・規模の会社を攻めるのか
  • リストに対して、電話、メール、FAX、DM、飛び込みなどどんな手法であたるのか
  • 無事アポが取れた場合、どんな流れで商談を進めるのか
  • 商談のための資料はどんな内容がよく、誰が用意するのか

商談アポを獲得するところまででも、ざっとこれくらいの論点があります。(厳密にはもっとある)

「普段のルート営業のついで」では絶対にムリ

よくある間違いとして、既存顧客のルート営業をしている営業担当者に、彼らの業務を何も変えずに「追加で」新規開拓のミッションも負わせるやり方です。

これはもう、やはりほぼ100%、失敗します。

ルート営業といっても、中小企業では営業1名あたりがそれなりのお客さん数を抱えていますから、彼らの日々の業務量は基本的にパツパツです。

そこの効率化を図ったり、例えば「既存客への訪問はこれまでの半分のペースでいい」といった大胆な負担削減をしない限り、新規開拓の活動に充てる時間が確保できません。

それに、「既存と新規、どっちに行きたい?」かといえば、多くの人は行き慣れた既存客のところに行きたいのが本音です。

この状態では、社長がどんなに号令をかけても、新規開拓の成果はまったく上がってこないでしょう。

新規開拓には作戦の設計が必要

だからこそ、冒頭で書いたように「社長が率先して動くべし」ということになるのですが、実際はそれだけでは不十分です。

社長がみずからトップ営業をすることはもちろん素晴らしいし、必須です。

ただ、それだけでは、他の営業担当者たちの動きにはさほど作用しません。頑張っている社長の背中を見て「俺もやらなきゃ!」と奮起はするかもしれませんが、具体的な方法論がわからず、既存業務との時間の棲み分けも難しいため、結局は具体アクションに繋がりません

新規開拓には、戦略が要ります。

戦略というと仰々しいので、作戦、と呼びましょう。無手勝流でバラバラに動くのではなく、組織として共通の戦術を組み立て、全員が同じクオリティで、一気に動く。

  • 何を(どの製品、サービスを)
  • 誰に(どの業種、規模の会社に)
  • どうやって(電話営業なのか、 DM営業なのか、あるいは紹介か等)
  • どんなツールを使って(提案書、カタログ、HP、契約書など)
  • いつまでに(期末までの受注を目指して)

といった枠組みをしっかり、しかしスピーディに組み立てて、プランを作り、全員に説明して、一斉に動く。その後は毎週モニタリングをして、進み具合を確認し、場合によっては大胆に作戦を軌道修正する。

こうした動きが不可欠です。

ただこのような参謀的な動きは、なかなか中小企業においては内部人材でカバーすることが難しいことも少なくありません。

その場合には、外部のコンサルティング会社などに「マネジメント代行」を依頼するのも有効な打ち手です。

マネジメント代行については過去の記事でも解説しています。

気になる方は見てみてください。

本日は以上になります。

株式会社FooLaiBo
三浦 隼

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