大仰な戦略より具体的な実行管理を
戦略も実行されないと意味がない
経営者は「戦略論」が好きです。
競合を出し抜くような戦略を立てて、紐づく戦術を練って、会社を成長させていく。そんな展開にはつい憧れてしまうものです。
でも、戦略は実行されてナンボ。具体的な行動が、継続的に為されてこそのものです。
実行されない戦略・戦術は、存在しないと同義で、意味がありません。
中小企業では実行できる人材が少ない
大企業であれば、凝った戦略も立てる甲斐があります。
それは経営リソースが潤沢だから。
人材も揃っているし、お金もある。お金があれば、専門スキルを持った外部人材をプロジェクトに応じて登用することもできるし、専門会社に作業を丸投げすることだって難しくない。
ただ、中小企業の場合はこうはいきません。
人材は不足しているし、外部プレイヤーをフル活用するほどの資金余力だってない。
こうした環境では、遠大な戦略と戦術を描き上げても、現場でそれを実行するハードルは非常に高いといえます。
社長じきじきのマイクロ管理も有効
戦略は実行されてナンボ。であれば、重要なのはイチにもニにも実行力です。
現場での実行と、その継続をいかに実現するか。
中小企業の経営者はここに心血を注ぐべきです。
会社規模によっては、社長自身が営業メンバーの行動をチェックして指示を出すといったマイクロマネジメントも有効。これを毎日続ければ、現場の実行力も継続的なものになっていきます。
現場の実行が継続されれば、必ず、良い点と悪い点が生まれてきます。そうしたら、良い点を続け、悪い点を改善していけばよいのです。
PDCAというやつです。
よく、「日本人はP(Plan:計画)に時間をかけすぎる」と揶揄されますが、その通りですね。
Pはそこそこに、とにかく実行(Do)をする。実行を継続し、その結果を見て改善する。
こうやって、現場での実行を起点に成果を生み出していくやり方が、中小企業には合っていると思います。
戦略はAIでも作れる。でも実行は人しかできない
ChatGPTやGeminiの登場で、戦略は生成AIでも作れるようになりました。というより、AIはもはや人間よりも優れた戦略家かもしれません。
なので、戦略は生成AIに考えてもらえばいいのです。与えられた情報から、非常にロジカルで、穴のない戦略と戦術を作ってくれます。
問題はそこから先。その戦略・戦術をどのように実行するか。継続するか。改善していくか。
そこはまだ現時点では、人間の担当領域です。
現場をマイクロ管理して着実に実行させることで、PDCAを回し、成果をものにしていく。
大仰な戦略よりも、実行管理に重きを置いていきましょう。
本日は以上になります。
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株式会社FooLaiBo
三浦 隼
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