AIレクチャーの前に「現状の整理」を
不安な状態だと新しいことを学ぶのは難しい
時々、クライアント先の社員さんにマンツーマンでAIレッスンをさせていただくことがあります。
中小企業の場合、特定の社員さんが非常に多岐にわたる業務を抱えていることが多いので、
そうした社員さんがマルチタスクを効率的に回せるように生成AIを活用したい、という相談が結構あるわけです。
それで、マンツーマンレッスンをやる際は、まずじっくり、
「今どんな業務をしていて、どこに不安や困難があるか」
を聞き出します。
ChatGPTの使い方、とか、Geminiの活用方法、とか、そういう「AIの使い方」にいきなり入らないのがコツです。
というのも、多岐にわたる業務を担当している社員さんは、大体の場合、
「抱えるタスクが広範囲すぎてテンパってしまっている」
ことが多い。
つまり頭の中が様々なタスクでこんがらがってしまっているので、漠然とした不安にいつも追い立てられているような状況です。
こんな状況では、落ちついて新しいこと(AI)を学ぼう、取り入れようという心境にはならない。
経営者さんは
「忙しい現状を改善できるのだから、早いとこAIを学んで活用してほしい(その方が彼(彼女)のためにもなるだろう)」
と考えがちですが、当の本人からすると、心境的にその余裕もないわけですね。
なのでまずは、「不安を取り除き、安心してもらう」ことが重要だったりします。
そのためにじっくりヒアリングをし、現状のモヤモヤを吐き出してもらう。そこから1つずつ現状を整理して、どこが特に不安か、どこに困難を感じているかを特定する。
例えば実際にあった例として、ある会社の社員さんとマンツーマンレッスンをした際、その方は
「新たに会社から任された新規事業の進め方について、全容がイメージできず、不安な中、手探りでなんとか進めている」
という状況だとわかりました。
既存の通常業務もこなしつつ、並行して新規事業も担当しなければならず、それが未経験の領域だったので不安が膨らんでいたんですね。
そこで、一緒にまず「新規事業におけるタスクの全体像」を、AIを使って見える化することから始めました。
結果、時系列にタスクが並んだExcelシートが出来上がりました。
もちろん完璧なものではありませんが、大事な要素が7〜8割は網羅されていて、ラフ案としては十分。
こうやって全体像を見える化したことで、社員さんは安心し、「霧が晴れて視界がスッキリした」とおっしゃっていました。
こうして、不安が解消され、やるべきタスクが明確になったことで、どんどんAIの活用を進められるようになり、
現在は自発的にどんどん、事業計画の素案を作ったり、チラシの画像生成に活用したり、とAIをフルに使いこなせるまでになっておられます。
「まず現状を整理し、不安を取り除く」
AIレクチャーの前に、この工程を挟むのが成功のカギだと思います。
本日は以上になります。
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