休日のリーダーシップ考
リーダーは決めることが仕事
仕事柄、毎日のように経営者や幹部の皆さんと会話をします。
こうしたリーダー層の皆さんは、基本的に、意思決定者の役割を担っています。
つまり、「決めることが仕事」である方々なんですね。
意思決定においては、常に”優先順位“をつけることが不可欠です。
どんな会社・組織でも課題は山積。10ある課題のうち、重要課題を5つに絞り込んだとしても、実行するにはまだ甘い。人的リソースに余力のない中小企業であれば、さらに1〜2つに絞って、ようやく本格的に改善へ向けた推進ができる程度でしょう。
であるから、決めるとは「捨てること」とイコールになります。
何をやらないか。何を切り捨てるか。ここをリーダーが決断しなければ、現場は結局どっちつかずで推進ドライブがかからない状況に陥ってしまう。
といって、決めるってなかなか難しい
やらないということは、諦めるということ。
だから、なかなか決められないんですね。大胆に捨てる、ということを社内に向けて宣言できない。負けを認めるような感覚を強いられもするので、簡単なことではない。
だからこそ、リーダーは決断しなければいけません。他の誰にも、この責務を負わせることはできませんから。
「戦略的●●」という言い方
私は「戦略的に、あえて諦める。勝つために、その選択肢は捨てる」という言い方を好んで使います。この「戦略的●●」というフレーズはなかなか使いやすくおすすめです。
「今期の受注目標を達成するには、AとB両方の施策をやっていても厳しい。だからBはこの2ヶ月は停止する。戦略的撤退とします」
こんな物言いですね。
要するに「Bじゃ勝てないのでそこは諦めます」と負けを認めているわけですが、戦略的●●と表現することで、何だか自分の考えと言葉に自信を与えることができるんです。
決めて、伝える。これがリーダーの務め
意思決定という抽象的な思考判断のプロセスに対して、フレーズをどう工夫するかという”小手先”のテクニックを語ることに違和感を覚える方もおられるかもしれません。
ですが私は、こうしたテクニカルな引き出しを携えておくことは、リーダーとして極めて重要であると考えています。
リーダーの仕事は、上述した「決めること」。そして、決めたことを組織に伝えること。コミュニーションですね。
自分の脳内でどんなに高度な思考判断・意思決定をしても、その伝え方がお粗末では、組織は適切に行動できません。決めたことをどう伝えるかまでを、リーダーは考え抜かなければならない。
したがって、自分が自信を持てる形での伝え方、これのバリエーションを多数脇に抱えておくことは、リーダーの務めといえます。
決めることと、伝えること。
唯一の正解も終わりもない道のりですが、倦むことなく研鑽を続けていきたいですね。
本日は以上になります。
株式会社FooLaiBo
三浦 隼
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