具体事例:製品カタログ制作に生成AIを活用
紙カタログは更新が面倒
当社のお客様には、製造業の会社さんが複数社おられます。
製造業といえば、製品カタログ。
ネット時代であっても、自社の魅力的な製品をわかりやすくお客様に伝えるための、紙素材のカタログが欠かせません。
しかし、紙媒体であるがゆえに「更新が面倒」という難点がありました。
都度、印刷しなければならないので、Web媒体のように「手軽に変更」がしづらい。
また、紙媒体だとレイアウトや構成もWeb媒体よりしっかり作り込んでおく必要がある。その場合、制作業者に外注することになり、コストも数十万円単位でかかってしまう。
そんな理由から、なかなか紙カタログの更新に踏み切れませんでした。
まず生成AIでタスクスケジュールを作成
そんなタイミングでご相談いただき、プロジェクトのサポートに入らせていただくことになりました。
まず行ったのは、「プロジェクト全体のスケジュール作成」。
カタログ制作には広範なタスクが存在します。ペルソナ設定、構成案作成、現場との意見調整、レイアウト検討、印刷仕様検討、などなど。
それらを、誰が、いつまでに、どの順番でやっていくか。
この「スケジューリング」をまずサッと組み立てることで、プロジェクト全体のコントロールが効きやすくなります。
スケジューリングには、もちろん生成AIを使いました。
Geminiに指示を入れて、タスクを洗い出し、所要期間を配置して、スケジュールが完成。それをスプレッドシートに吐き出して、メンバーさんと共有。
「誰が、いつまでに、何をやるか」を全員で認識合わせできました。
構成案と画像イメージにも生成AIを活用
次に、中身の制作に入っていきます。
まず、ペルソナ設定とカタログ構成の検討。
ここでもAIを活用しました。
カタログを誰に見てほしいか、誰に刺さる内容であるべきかを、生成AIとディスカッション。
このディスカッションを経て決定したペルソナを軸に、カタログの構成をまたAIと会話しながら作り込んでいく。
次に、細かい部分の検討。各パートの見出しや、訴求力のあるキャッチコピー、説明文の作成です。製品メリットをイメージしてもらいやすいイラストや画像も重要。
それらについても、もちろん生成AIをフル活用していきました。
素晴らしいのは、その作業を私ではなくメンバーの皆さんが実施してくださったこと。
法人契約のChatGPTを活用し、見出しやキャッチコピー、またイメージイラストまで、ものすごいスピードで作ってくれました。
イラストの仕上げはクラウドワーカーにて
ChatGPTで作ったイラストも悪くはないのですが、「あと一歩足りない」というクオリティでした。
※あくまで2025年当時のAI品質での話。当時はChatGPT Image2.0やGemini Nano Banana Proはありませんでした
そこで、外部のデザイナーさんに安価で発注できるプラットフォームを使い、イラストの最終化を外注。
1枚数千円ほどの単価で、ハイクオリティなイラストに仕上げてもらいました。
印刷はネット印刷業者に依頼
そのあと、内部での品質チェックを経て、カタログ原稿が完成。
いよいよ印刷です。
印刷段階では生成AIの出番はないのですが、ここでも1つ新しい試みをしました。
ネット印刷です。
ネット印刷自体は別に新しいものでもなんでもないのですが、つい、「古くからの付き合い」で地元の印刷会社に毎回依頼している企業さんも少なくありません。
地元の付き合いも大切ですし、リアルでのコミュニケーションであれば事前に紙の素材や質感、仕上がりイメージもすり合わせやすいなどメリットもあります。
ただ、そのぶんハイコストだったり、納品まで時間がかかりすぎるといったマイナス面もある。
今回は比較的急ぎだったこともあり、ネット印刷を選択しました。
結果、原稿データの入稿からわずか1週間ほどで、無事、カタログが納品されました。
最終的な仕上がりも満足の出来で、さっそく営業現場でも使っていただきました。
費用とスピード、そして「自由度」
無事現場への納品が完了し、プロジェクトを総括しました。
・費用
制作会社へのデザイン発注がゼロに。(従来は数十万円)
代わりに、AIイラストの最終化を外部ワーカーへ外注(1〜2万円)
ネット印刷の費用が8万円程度(従来は数十万円)
・スピード
プロジェクト開始から納品まで2ヶ月間。
従来は4ヶ月以上かかっていた。
・自由度
制作会社に外注していた以前と比べ、生成AIを活用して自分たちで構成や文章、イラストを考案できるので、
内容検討の自由度が飛躍的に向上した。
この「AI活用のノウハウ」は内部に資産として残るため、今回に限らず、今後いつでもまたカタログの更新や新規作成に取りかかれる。
また、同様のアプローチを用いて、Webサイトの改善案検討や、営業の提案資料改善も内製で進めることができる。
このような総括結果となりました。
いかがでしょうか。
旧来型のやり方でカタログ制作をしていた会社さんが、生成AIを要所要所で活用することで、まったく違う結果を獲得することができました。
参考になれば嬉しいです。
本日は以上になります。
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