大企業はMS Copilotしか使えないのか?
大手企業はChatGPTやClaudeは使えない?
今朝、ツイッター(X)を見ていたらこんな投稿が話題になっていました。
『大企業に入って驚いたのは、生成AIはCopilotしか使えないこと』
Copilot(コパイロット)とは、マイクロソフトの提供する生成AIツールですね。ChatGPT、Gemini、Claudeと並ぶ汎用型チャットAIです。
Copilotもそれなりに進化はしているのですが、いかんせん、ChatGPTやGemini、Claudeと比べると垢抜けない印象。
私も仕事柄多少は触りますが、日常的には使っていません。
セキュリティと管理の面から仕方ない
それでも、なぜ大企業はCopilotを使うのか。Copilotしか許可しないのか。
それはセキュリティと管理が理由です。
大企業は、ご存知のとおりセキュリティに非常に厳格です。取り扱う機密情報、個人情報が膨大ですし、知名度もあるのでサイバー攻撃の対象にもなりやすい。
従業員も多いので、「うっかり情報漏洩しちゃった」というヒューマンエラーが起こる確率も(中小企業よりは)高い。
そのため、大企業は従業員が利用するシステム・ツールなどを厳格に管理しますし、ブラウザでどんなページでも見れるような自由度もありません。
大手はAI導入の動き出しは速かった
一方で、大企業は効率化への意欲は高いので、生成AIへの取り組みは中小企業よりも遥かに素早かった印象です。
2023年夏頃の時点で、日清食品HDなどはすでに生成AIの社内開発・定着が知られていましたし、パナソニックコネクトなども同様でした。
ただ、上述のセキュリティ・管理の面から、各社が導入する生成AIツールは、ほとんどが安全を重視した「自社環境構築」またはマイクロソフトのCopilotに限られていました。
※自社環境構築というのは、独自インターフェースからOpenAIのGPT-3.5や4(当時)などのLLMをAPI連携で叩きにいく形式のシステム環境のこと
私も当時少し触ったことがありますが、こうしたAI環境は総じて使い勝手が悪く、SNSなどで話題になる「最新AI」より3歩くらい遅れている感覚でした。
したがって、AI利用に前向きで個人的にも活用している人ほど、自社の「イケてないAI環境」に幻滅し、ぼやいていたように思います。
ボヤく前に、使い倒そう
ただ、じゃあ「Copilotだから、自社環境だから、AIは活用できないか?」といえば、それは単なる言い訳だと断言できます。
最新のAIよりは多少性能は劣るとはいえ、これらのAIもAIには変わりません。
つまり、多くのテーマにおいて、私たち人間よりも、速く・広く・深く、思考することができる。
この利点は、Copilotだろうと自社環境だろうと同じ。この利点を活かせるかは、ユーザ自身に(あるいは経営者・リーダーに)かかっているわけです。
現在、当社のお客様は中小企業の方々がほとんどのため、幸いにも(?)Copilotや自社環境しか使えないというお客様はいません。
ただ、セミナーや講演時には時々、「うちはCopilotしか使えない」とおっしゃる方にも出会います。
そういう方には、はっきりと、「Copilotでも(自社環境でも)出来ることはある。手元の業務から試して使ってみてください」
と伝えています。
結局AIは道具、アイテムでしかありません。
切れ味のいいハサミ、ちょっと切りにくいハサミ。どちらもハサミには変わりません。紙を切るという用途には事足ります。
最高のハサミを求める前に、手元に与えられた「そこそこのハサミ」をまず使い倒す。
会社のお金でAIを使える環境を用意してもらえたわけですから、ぼやく前に感謝。精いっぱい使い倒しましょう。
本日は以上になります。
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