技術だけでは買ってもらえない?
腕よし、歌よし、ルックスよしのスーパーギタリスト
こんにちは。
日曜日ということで、先週に続いて、ビジネスから離れた話を少し。
皆さん、
HAREM SCAREM(ハーレム スキャーレム)
というロックバンドをご存知でしょうか。
カナダの4人組で、メロディアス・ハード・ロックというようなジャンルのバンドです。
1990年代に活躍し、カナダと、特に日本で人気が出て、当時の音楽誌にもインタビュー記事が載ったりしました。
私は当時ロックギターにハマり出した中学生で、たちまち彼らの大ファンになったものです。
それで、このHAREM SCAREMのギタリストが、ピート・レスペランスといいます。
ピートは、ひと言でいうと「ギターめちゃ上手い、歌もボーカル並みに上手い、見た目もカッコいい」という三拍子そろった男で、はっきり言って非の打ち所がない。
往年のギターヒーローというと、エディ・ヴァン・ヘイレン、ジョージ・リンチ、スティーブ・ヴァイ、ポール・ギルバード、ヌーノ・ベッテンコート、
あるいはジミヘンやクラプトンなどがいますが、
ピートもその中に名を連ねても全く遜色ないくらいの超絶ギタリストです。
しかも、歌もうまくて、見た目も素敵。
売れない要素が、ない。
私は今でも、ピートの大ファンで、彼らの曲をよく聴いています。
でも……HAREM SCAREMは、あまり売れなかったんですね。
本国カナダと日本ではそれなりに知名度があったようですが、他の国ではほとんど知られていなかった。
実際、彼らは途中で、バンド名を変えるといった大がかりな「方向転換」も試みています。
バンドがバンド名を変えるというのはかなりの覚悟を伴うと思いますが、バンド名に染みついた「イメージ」を払拭して、より売れるグループに変貌しようとチャレンジしたのでしょう。
マーケティングでいえば、リブランディングを試みたわけです。
しかし、売れなかった。
それで結局、元のHAREM SCAREMに名前を戻し、活動を続けます。
ただ、そういう二転三転があると、元々のファンの一部も離れてしまうでしょうし、新しいファンは獲得できないし、マーケティング施策としては散々。
当時熱心なファンだった私も、子供なりに、残念に感じたのを覚えています。
ピートをはじめ、彼らは技術力は申し分ない。メンバー全員がアカペラでハモれるくらい歌も上手い。素晴らしい曲も書ける。
でもそれだけでは売れなかったんですよね。
じゃあどうすればよかったのか? それは、音楽界のマーケターではないので分からないんですが、ひとつ教訓として私たちが受けとれるとすれば、
「高い技術力があるからといって、売れるわけではない(知ってもらえるわけではない)」
ということだと思います。
ドサ回りの営業をやり続ける、知人から紹介をしてもらう、ネットワークを持つハブ的な人と繋がる、広告を打つ……
こういう泥臭い営業活動も、やはり必要なんですね。
彼らがそれをしていなかったとは言いません。きっと、そういう取り組みもしていたことでしょう。
私たち中小企業・零細企業だって、製品やサービスを作るだけでなく、認知されるための営業活動や告知活動に取り組んでいますね。
ただ、それはどの会社も同じ。
私たちの競合だって、同様にやっているわけです。
であれば、「とことん」やり切れるか。続けられるか。
そこがひとつ、勝負の分かれ目になる。
いいものを作る、いいサービスを用意する。これは大前提。
その上で、知ってもらう、買ってもらうための活動も徹底的にやり切る。
このことを忘れずにいたいですね。
つらつら書いていたら、また聴きたくなってきました。
もしよければ、HAREM SCAREM、ぜひ皆さんも聴いてみてください。(YouTubeで出てきますので)
本日は以上になります。
漫筆閑談。