中小企業の強みは「雑に、速く」
大企業の真似をして中小の良さを潰さないこと
セミナーでよく「中小企業の強みは、クイック&ダーティ」と伝えています。
元々この言葉は、コンサルティング業界でよく言われる言葉です。
コンサルタントが初期の仮説を立てる際、あまりギチギチに考え込まず、一定の雑さを持ってとにかくスピーディに進めるべし、というような意味です。
そこから拝借して、私は、
「あまり丁寧さ緻密さにこだわらず、とにかくサッと実行して結果を出そう」
という意味合いでよく使っています。
結果というのは、何も「良い結果」だけではありません。
ビジネスにおいては、何らか施策を実行しても、それが「成功」する確率はだいたい1割2割といったところです。
であれば、とにかく数にこだわり、どんどん実行する。
実行していくうちにメンバーの習熟度も上がり、オペレーションの精度も高まり、結果として成功確率も向上していく。
そんなサイクルを目指すべし、というのが私の信ずるところです。
時々、大企業のやり方を真似ようとする社長さんがいます。
何か施策を始める際(例えば生成AIを導入しようという際)、大仰にプロジェクトを立ち上げて、実行スケジュールをExcelで細かく作り、説明資料を用意させて…という具合です。
高確率で、失敗します。失敗というより、実行に至る前に、関係者が疲弊してしまうんです。
もちろん、事業の方向性や資金繰りなど「経営」における計画は緻密に立てておくべきです。いくら変化の激しい時代とはいえ、経営の舵取りを行き当たりばったりに任せては未来はありません。
ただ、現場は違う。
現場では、「大企業っぽい」やり方を踏襲するより、クイック&ダーティに、つまり雑に速く、とっとと始めてしまうのが良い。
生成AIを導入したいなら、1週間、まずリーダー層が触ってみる。
良い、と思ったら、次は現場社員にAIアカウントを配布して、触ってもらう。
1週間経ったら皆を集めて「どうだった?どんなふうに使った?(使わなかった?)」と聞いてみる。そこで意見交換をしてみる。
そんな動き出しで良いんです。
こういう「雑な」スタートは、大企業ではできません。
鶴の一声が通用する、中小企業ならではの強みなんです。
せっかくの強みを捨てて、大企業の真似をする必要はありません。
中小企業は、クイック&ダーティに行きましょう。
本日は以上になります。
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